ちょっと真面目でためになる話

店主遠藤です。ついに来てしまいました。何かというと「ブルゴーニュ離れ」です。私は10年程前からいずれブルゴーニュは一部の富豪のワインになり一般人から見向きもされなくなるのでは?と思っていました。ワインのヴィンテージにすれば2020年物から価格が他の生産地に比べて大きく上昇しました。(シャンパーニュもですが)これはロシアのウクライナ侵攻から始まることですが、ブルゴーニュは特に価格が上昇しました。本来、ブルゴーニュワインの価格はその年のブドウの出来で大きく変動しましたが、それに関係なく上昇を続けています。
また以前はブルゴーニュは涼しい産地と言われていましたが雹の被害を受けた2021年以外は過去5年「暑すぎる」年になっています。現にワインのアルコール度数が14%を超える事は珍しくなくなりました。これによりかつての「繊細なブルゴーニュワイン」が生産できなくなって来ています。

以上の事よりブルゴーニュの繊細なワインが好きだった人達がより北の産地、アルザス、ドイツ等に目を向け始めています

5年程前よりワインジャーナリストがブルゴーニュワインとドイツワインを比べることも多くありました。また最近では日本のワイン評論家がドイツを訪れてそこのワイナリーを高く評価して「ブームが始まった」という印象があります。そしてそれらのワインの供給不足、価格の高騰が今、始まりつつあるように感じます。

そういったことにも対処できなければ長い間店を営業していくことができないんだろうなと最近感じています。